チームグローバル
- イベントレポート -
3年ぶりにVJIAT(訳:越日先端技術研究所)関係者が来日されました。
今回の来日目的は、「帰国後の技能実習生が日本で習得した技術を母国でどう活かしていくのか、また、就職支援体制の構築のためのパイロットプロジェクト」の研究ためということで在住協では、全面協力いたしました。
在住協とVJIATは、2017年・2018年にベトナム・ハノイのベトナム国立建設大学(現・ハノイ建設大学)にて技術交流会を開催し、友好関係を深めておりましたが、コロナの影響により、2019年のVJIAT来訪による表敬訪問を最後に、行き来が途絶えておりました。
今回、3年ぶりに在住協とVJIATで技術交流ができ光栄に思っております。
11月1日に、外国人雇用を積極的に行っている会員様にご協力いただき、2つの現場見学ツアーを実施しました。午前中は、杉内工務店様にご協力いただき上棟現場の見学をさせていただきました。皆さんベトナムの家の作り方と日本の家の作り方は全く違うと知っていたものの、実際の作業現場を見てたくさんの違いにびっくりされていました。なかでも、作業スピードにとても感動されていました。
休憩時間には、杉内社長やタイ人実習生へのインタビューの時間をいただき、雇用に関するエピソードや日本での生活、仕事、今後の展望などについてベトナム人通訳者を通して答えていただきました。タイ人実習生もしっかりと日本語で受け答えしていただき、素晴らしい日本語に皆驚いていました。
シモダ設備工業様では、屋外給排水の工事現場を見せていただきました。ベトナム人実習生が図面を見ながらもくもくと作業をされていました。
こちらでもインタビューの時間をいただきました。ベトナム実習生に夢を聞いた際には、「ベトナムに日本の浄化槽を持っていきたい、この技術をベトナムに広めたい」とまっすぐ答えていました。
今回の視察ツアーはスケジュールの都合上わずかな時間しか取れませんでしたが、このような研究に今後も全面協力し、技能実習生が帰国後、日本で培った技術を使い、日本の建築技術を広めていっていただく仕組みができればと願っております。
また、視察ツアーに参加したVJIAT関係者に加え、ハノイ建設大学の学長以下トップの方々を交えて、夕食交流会も11月2日に都内ホテルで行いました。在住協からは、理事長など役員が参加し、住宅の話、ベトナム人労働者の話、文化の話など、大いに盛り上がり、今後も交流を続けていくことを約束しました。
次回は、ぜひ在住協がベトナムに訪問し、技術交流会を実施できたらと考えております。